冬の無くしもの

買ったけれども写りが微妙で放置し、結局 行方不明になっていた
100均のスマホ用マクロレンズが2年ぶり発見されました。

久々に使ってみたのですが結構まぁまぁです!
以来どこへ行くにもとりあえずカバンに忍ばせています。

作例が貯まったら紹介しますね。


こんにちは、昼杉です。


「無くし物」といえばこんな話を。

むかし、むかし……
ときは2019年の12月。

虫が皆無な季節、虫に飢えた時節。
ある男は外出中に小さな蛾と出会いました。

「おやおや、虫がこんなところに」

男はにっこりと笑いカバンを漁りました。
しかし、カメラは入っていません。
手持ちにスマホ用マクロレンズがあれば良かったものの
行方不明中なので撮影する術がなかったのです。

「こりゃ、持って帰るしかねぇな」

男はビニール袋を常備しているので
優しく蛾を袋に詰め、お家に持ち帰りました。

真冬の12月。当然凍えるほど寒く、蛾は大人しい。
逃げないだろう。この油断が命取りでした。
部屋で袋を開けた途端、蛾は飛びたってしまったのです。

「あぁっ…待ってくれぇ!」

男の悲痛な叫びに応えるわけもなく、蛾は闇の中へ消えてしまいました。
探せど探せど蛾は見つかりません。

"神隠し"

──人間がある日、なんの前触れもなく忽然と消え失せる現象。
古来より神の仕業として捉えられ、神域に消えたと考えられている。

「そうだ、きっと神隠しにあったに違いねぇ…」

男はそう自分を納得させ前を向くことにしました。

それからしばらく。
かれこれ6,7日経ったある冬の日。

空に燃えるほど美しい夕焼けがかかった晩のことです。
男は一日の疲れからか白い壁をただただ見つめていました。

「わ、わぁ・・・!」

すぅっと視界に現れたそれに男は腰を抜かしました。
そこには白い壁に張り付く彼女の姿があったのです。

「お、お前はあのときの…」

彼女の返事はありません。

「お、オラには分かる!
あのときのアオアツバに違いねぇ…生きとったんか……!!」

200527[ガ]アオアツバ_3アオアツバ

ツンとした顔立ち。細く長い6本の脚。
東雲色(しののめいろ)に染められた衣。
それはそれは美しいアオアツバです。

「青くないのにアオアツバ…?はて、、」

そう呟くと頭の中に声が聞こえてきました。
──角度を付けてご覧なさい。

200527[ガ]アオアツバ_2

なんと首元が藤色に彩られていたのです。

「これは美しい…」

呆気に取られているとまた声が聞こえてきました。

──私はもう行かなくてはなりません。

男は彼女を優しく手で包み、澄んだ夜空へ放すと
アオアツバは舞うように空へと飛んでいきました。

どこまでも どこまでも 飛んでいきました。


~おわり~



・あとがき
翅にある寝ぐせみたいなところ可愛いです。
200527[ガ]アオアツバ_3
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ムシヒキアブと私

最近アロマにハマっています。
鼻炎持ちなのですがアロマを使うと鼻の調子が良好。
寝起きに鼻が苦しくないという奇跡のような体験をしました。

こんにちは、昼杉です。

ムシヒキアブという虻(あぶ)のなかまがいます。
元から大好きな種類だったのですが
その愛が爆燃する事態が起きました。

知人から「日本のムシヒキアブ図鑑」というサイトを紹介してもらったのです。
http://www3.kcn.ne.jp/~tgw/m-index2-j.htm

よく聞かれる質問「一番好きな虫は?」と聞かれたら
普段からムシヒキアブのなかまシオヤアブと答えています。
そのくらいは好きだったのですが
このサイトにはまだ知らぬムシヒキアブがたくさん!!

割とマイナーな種類、ムシヒキアブ。
原宿の若者に「ムシヒキアブを知っていますか」と
アンケートをしても正答率は限りなく0でしょう。

詳しい人による情報源は ないこともないのですが
ライトな層が気軽に見に行ける場所には皆無です。

そんななかで見やすく奇麗な写真で
ムシヒキアブを紹介できたら素敵じゃないですか!?
素敵でしょう?素敵ですよね。

虫好きに多くみられる収集癖
国内の蝶をコンプリートするぜ!みたいなの。
私は「可愛い虫が撮れたらいいな」くらいのテンションで
今までやってきましたが、ついにこの時が訪れました。

ムシヒキアブをコンプリートしたい!!

飽き性&根性無し、コンプリートという言葉と対極の位置に存在する私ですが
初めてできた目標なので意識して虫ライフを楽しんでいこうと思います。


200522[アブ]アオメアブアオメアブ

こちらはムシヒキアブのなかま・アオメアブです。
青目虻といいながら角度によっては赤目になります。
というか本当に頑張って撮らないと青(緑)に写りません。

「じゃー、目が青く写ったアオメアブを出せよ。」

おっしゃる通りです。

「さっき一番好きな虫はシオヤアブ言ってたんだからシオヤアブの写真出せよ。」

ごもっともです。黙りなさい。

先日 写真整理をしていたら、
Twitterに投稿したけどブログに出していない
そんな写真が多いことに気付きました。
過去写真を消費しないと。

これは写真整理の一環で書いている記事なのです。

ついでに言うとアオメアブは今時期いません。
夏の虫なので6月入ったくらいだと思います。もうちょい先。

話を戻しましょう。

200522[アブ]アオメアブ&ミツバチ

こちらは捕食中のアオメアブ。

獲物を一刺し。

この侍魂のようなものに惚れたわけです。
見た目も超カッコいいし。

ちなみにこちらの写真。
ミツバチを食べているところを嬉々として撮影していたところ
わざわざ私の指まで飛んできてくれました。神。

ムシヒキアブ屋になるぞおおおお!!!それじゃあ。

アリえん蜘蛛

わが県では緊急事態宣言が解除されました。

へへっ、もう安全だ…」と、ここで油断しては
ゾンビ映画よろしく爆発感染ということになり兼ねないので油断せず戦っていきましょう。

とはいえ新規の陽性患者数も落ち着いてきたことですし
ぼちぼち散歩コースにカメラを持っていこうかと。

がっつり山へ入るのはもうちょい経ってからかな。
しばらく様子見で。

こんにちは、昼杉です。

拾い食いならぬ拾い撮り
自粛中はその辺で拾った虫を持ち帰って撮影し何とか息を繋いでいました。

1.部屋で撮っても逃げられ辛い(あまり飛ばない)
2.持ち帰ってる間に死なない
3.落ち着きがある

この3点が揃っていなければ家撮影はかないません。
なかなかのハードルです。

そんななか、現れたのは彼。
洗濯物にくっ付いていました。

こちらが探さずとも会いに来てくれる。
某人気少年漫画でも
いい写真家ってやつは、虫に好かれちまうんだ
と言っていた気がします。

200516[ハエトリ]アリグモ♂アリグモ♂

アリじゃないよ」でお馴染み・アリグモ♂です。

アリ(昆虫)は脚が6本
クモ(虫だけど昆虫じゃない)は脚が8本。です。

マジでガチでテストに出るので小学生の読者は覚えて帰ってください。

200516[ハエトリ]アリグモ_2

上から撮ったやつ。

1,2,3…8!はい、脚は8本あります。
間違いなくクモです。

200516[ハエトリ]アリグモ_3

は♀に比べて凶悪な顎があるので
言うほどアリっぽさはありませんね(笑)

♀がヤバいんです。

200516[ハエトリ]アリグモのなかま♀アリグモ

これは完全にアリでしょ!

これがクモなわけない、アリえんわ!! \ドッ/

先ほどは脚の数で見分ける話をしました。
もう一つ、簡単にアリとクモを見分ける方法があります。

それは触角

アリには四分音符みたいな触角があります。

200516[]200516アリの触角イラスト


クモにも触角のようなものはあると聞いたことがありますが"パッと見"ありません。

このアリグモの♀。

上の写真をもう一度見てみましょう。

アリと騙すうえで余分な前脚2本触角に見立てているのです。

恐ろしい擬態です。

200516[ハエトリ]アリグモのなかま♀_2


横から見てもやはり前脚を上げているのが分かります。


皆さんもそこにいるアリが本当にアリなのか気にしてみて下さい。


(最後の写真はヤガタアリグモの黒色型の気も…
この写真で分かる方いたらコメントくだされ…)

『Art of Wildbird』 野鳥のありのままを美しく!

あぁ~~~! 待ってました!!!!!!
本当に長かった。もうみんなに知ってほしい。

今回は野鳥写真集の紹介です。

200510artofwildbird

Art of Wildbird (アート・オブ・ワイルドバード)
(青菁社 / 水中伸浩)

本書は、同じ鳥をじっくりと時間を掛けて観察し、自分の中にあるイメージを形にする長期撮影を基本スタイルとして「生息環境を取り入れた美しい写真」をテーマに撮影を続ける滋賀県在住の野鳥写真家・水中伸浩氏待望の初写真集。時間を掛けたからこそ撮れる写真もあると信じて貫いてきたスタイル。時には鳥そのものよりも重視する背景へのこだわり。絵作りに不必要と思われるものは何としても入れないその細部まで考えられた美しい野鳥写真の数々は必見です。
(青菁社 公式サイトより)
https://www.seiseisha.net/seiseisha-books/artofwildbird.html



青菁社サンプル画像_a

青菁社サンプル画像_b
(サンプル画像 青菁社 公式サイトより ※ページの都合上小さめにリサイズしてます)


野鳥写真家・水中伸浩 先生初写真集がついにきました!
どれだけこの日を待ったことか……。


野鳥の世界が詰まった…
そんな言葉で形用される写真集はごまんとあります。

本作はおそらく「野鳥のいる世界」を写した作品集。

鳥そのものに対して時間をかけて心から向き合ってきたことは
容易に想像できますが、それだけではなく

生息環境、鳥のさえずり、その場の空気、季節
川のせせらぎ、木々を揺らす風音
までも一枚の写真に詰め込んだ
恐ろしい作品が50点以上も続きます。

動画より動画してます。

確かに捕食や給餌、飛翔など動作として
動きのあるシーンもあるのですが、そうじゃない。
その場所に、野鳥のいる世界に
リアルタイムでお邪魔している。そんな感じ。

そんな""に対して
圧倒的なセンスと技術で磨かれた水中ワールドが切り抜いた""。

水飛沫の一滴、木々の葉一枚までも計算されているかのような…
磨かれた背景がそこにあります。
背景のために野鳥がいるような優しい世界
一体どんな集中力と執念が…狂気ですよこれは。

しかもしかも世界各地の絶景で撮ったと思えるファンタスティックな作品の数々。
まさしく「Art of Wildbird」ですが、
掲載写真はすべて滋賀,京都,大阪の比較的身近な自然で撮影したものだとか。
水中先生の目には一体どんな世界が映っているというのか。。

-----

ちなみに私はサイン&ポストカード付きを購入。
水中伸浩先生のオンラインショップから買えました。
https://nobbyatlantageorgia.stores.jp

ポストカードと比較して分かると思いますが
写真集としては若干小さめ。

しかし一枚一枚の存在感見やすい配置
小ささは感じず(むしろ大きく感じる)
本棚に飾るのにちょうどよい大きさです。

中身も素敵な挨拶文に続く写真たちのなかに
一切の言葉はなく、その世界観に没頭できます。

最後にインデックスで鳥の紹介があるので
気になる鳥は調べられる丁寧な仕様。

-----
ちょっと余談。

恐れ多いですが水中先生は、私が最も影響された写真家でもあります。

虫撮りをはじめたはいいものの写真のことなんてさっぱり分からない昼杉君。
仲間を見つけるため真っ先にTwitterしました。

ぶらぶらと自然写真家たちを眺めていると
唯一無二の作風で暴れまわる水中先生の姿がッ!

鳥の目線で撮った構図と空間の作り方は、私にとって斬新でこんな手法があるのかと。

それからは水中先生を意識しまくって
優しく虫に寄り添うような写真を目指しています。

……。

いや、最近は迷走してよく分からない写真を撮っていますが
色んなこと試したらまた戻ってくるつもりです。

背景を撮るのが難しくて難しくて。。




いつかはこの「Art of Wildbird」のような写真集が出せるようになりたいです。

超名作の映画を見たような満足感がありました。

第二弾はいつかな。


腹が金色の水虻

記念すべき100記事目です。

こんにちは、昼杉です。

皆様のコメントや閲覧のおかげでモチベーションが保てています。
ありがとうございます!!

日頃の感謝を込めて
プレゼント企画というのをしてみたかったのですが
お届けできる素晴らしいものがない そんな恐ろしい事態が発覚したため
また今度…ということで。

いつかきっとおそらくたぶん訪れるであろうその時まで
本ブログの応援をお願いいたします!!

記念すべき記事なので今回は
昨年の11月に見つけてテンション爆上げになった虫をご紹介!

200506[アブ]ハラキンミズアブハラキンミズアブ♂

腹が金色の水虻ハラキンミズアブ♂です。

いや、もっと言うことあるだろ!!いいのかその名前で!?
確かに腹とか背中(胸)が金ピカだけども。
他にも金色のミズアブくらい……、ちょっと思いつかないけどさ!

ああああああああああああ・・・!!!!!
頭に触れろやァァァーーーーー!!!!!!!!

頭部の大半が目。

隙間という隙間に複眼が敷き詰められています。

スーパーカミオカンデかお前は。


200506[アブ]ハラキンミズアブスーパーカミオカンデ
「スーパーカミオカンデ 公式ホームページ」より
http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp


とてつもないロボット感がほとばしっております。
テロを企てる某国の組織を食い止めるため
極秘任務を遂行する対テロ機関のスパイロボットにありがちな見た目。
大きさは0.5cm程度なので同規格の実現はまだ先になりそうです。。


200506[アブ]ハラキンミズアブ_2


やはり正面も複眼びっしり


200506[アブ]ハラキンミズアブ_3ハラキンミズアブ♀

こちらは「雌♀」。
雄♂」と違って 見た目は馴染み深いアブに近い。
ピッカピカ!こっちはこっちでカッコいい


こんな目があったら虫も見つけ放題なんだろうなぁ。。

和名(その種の日本での呼び名)を
決めた人たちにはその由来について聞きたいことが山ほどあります。
トンボ要素が見つからないヘビトンボツノトンボ(アミメカゲロウのなかま)。
毒を持つツチハンミョウと間違われる関係のないハンミョウたち。。

ときにこのハラキンミズアブ。確かに腹が金色のミズアブです。
なにも間違っちゃいませんが、
この特徴的な眼を名前に付けなくてどうすると!

そうだなぁ…

メデカアブ…?

……。

ごきげんよう、さようなら。

プロフィール

昼杉起太

・昼杉起太
岡山の虫写真。
Twitter(@HirusugiOkita)

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